親やスポーツ指導者なら知っておきたい!子供の骨の特徴について

私が働いている整形外科クリニックでは、小中学生のスポーツをしている子供も多く来院します。

その中でも骨折やオスグッド病などの骨の障害も多く来られます。大人と違って子供の場合は骨の疾患の考え方が異なります。

子供の骨って大人の骨と違った構造をしているってご存知ですか!?

子供は大人のミニチュア版ではありません!

特にスポーツをしている子を持つ親、スポーツ指導者の方に是非是非知っておいてもらいたい子供の骨の特徴について書いて行きます!!

子供の骨の特徴その① 骨自体が柔らかい

大人の骨と違い、子供の骨はコラーゲンが豊富で軟骨成分が多く非常に柔らかい成分で出来ています。そのため大人のようにポキッと折れる事は少なく以下のような骨折がみられます。

  • 隆起骨折:長軸方向に圧力が加えられて、一部が押しつぶされて隆起してしまう骨折
  • 若木骨折:若い枝を折り曲げた時のようにしなるような状態の骨折
  • 骨端骨折:柔らかい軟骨で出来ている骨端部の骨折

子供の骨の特徴その② 骨端線(成長軟骨)がある

背が高くなる子の特徴

出典:http://www.takamitu.co.jp

整形外科などでレントゲンを撮ると、子供の骨には線が写っているのを見たことがある人も多いかもしれません。この線の部分を骨端線、または成長軟骨といいます。

この骨端線があるのが子供の骨の最大の特徴といっても過言ではないくらい重要なものになります。この骨端線は軟骨で出来ています。この軟骨部分が成長する事で骨は長くなり伸びていくのです。

この骨端線は成長の止まった大人には見られません。大体男子で17-18歳、女子で15-16歳でこの骨端線はなくなります。つまり骨の成長が止まるという事になります。

骨端線の損傷には要注意!!

この骨端線の部分は周りの骨の部分よりも柔らかいため、損傷しやすくなっています。特に転んで手を付いたり、足を捻ったりする事でも損傷する事があります。

大人だったら骨折になるのですが、子供の場合は柔らかい骨端線がダメージを受けやすくなります。この骨端線を損傷した場合、適切な治療をしないと骨を成長を阻害しまい、重篤な後遺症を引き起こす場合があるので要注意です!!

大切なことは

  • 病院を受診して適切な検査を受ける(病院、整形外科が望ましいです!)
  • 医師の指示通りに固定期間を守る

ということになります。

子供の骨の特徴その③ 骨折の治癒が早い

私たちの骨は常に再生と破壊を繰り返しており、絶えず生まれ変わっています。骨を吸収破壊する細胞を破骨細胞、骨を形成する細胞を骨芽細胞といいます。この破骨細胞と骨芽細胞が常に働いており、骨の破壊と再生を繰り返す事をリモデリングといいます。

子供の骨はこのリモデリング能力が高く、骨の癒合が早いとされています。大人と比べても子tの癒合期間は約2/3程度と言われています。

また子供の骨は自家矯正能力があり、骨折の多少のズレや転移は自己のリモデリングによって矯正されて元の形に癒合する事が可能です。

子供の骨の特徴その④ 骨が過成長してしまう

太ももの大腿骨や膝から下の脛骨や腓骨の骨折後に、骨が過剰に伸びてしまう事があります。子供の骨はリモデリングが盛んとの事ですが、その所以で過剰に骨が成長してしまうのです。

一見骨が伸びるのは問題ないかと思われますが、左右の足の長さが変わってくると歩行や立位姿勢にも影響を及ぼします。

また左右の足の長さが変わってしまう事で、骨盤の高さが変わったり、背骨が側弯してしまったりする事も考えられるため、特に大腿骨や下腿骨の骨折後は医師の定期的な診察が必要になります。

まとめ

子供の骨は成長期ならではの特徴があります。

骨の成長が著しく回復も早いというメリットもありますが、成長著しいがためのデメリットもあります。特にスポーツをしている子や外で遊ぶことの多い子は骨折のリスクもあるので、もしもの時の予備知識として子供の骨の特徴を理解しておけたらと思います。