子供の運動神経向上にはゴールデンエイジの時期が大切!

運動神経がいい人と悪いっ人っていますよね?

それって何が決め手となるのでしょう?

人によって運動神経には差があり、元々運動が苦手な人は大人になって突然良くなるって事はなかなかないかと思います。なぜなら運動能力を司る神経の発達は子供の頃に急激に発達しほとんどが完成されてしまうからです。その時期をゴールデンエイジと呼びます。

今回はその急激な神経発達の時期であるゴールデンエイジについて解説していきます。

ゴールデンエイジとは?

子供の時期は神経系組織の発達が著しく、多くの動作や技術を習得します。このような子供の時期の神経発達が著しい時期をゴールデンエイジと呼びます。

このゴールデンエイジの時期にいかに多くの運動スキルを取得出来るかが将来の運動能力に大きく影響します。

ゴールデンエイジの時期は大人でも難しい運動スキルを即座に出来るようになったり、今まで全く出来なかった事が突然出来るようになったりします。

神経の発達は12、13歳の時期に8〜9割方形成されるといわれており、大人になってから急激な運動スキルを身につける事は困難なのです。

ゴールデンエイジ真っ最中!スキャモンの成長曲線

出典:http://all-albirex.or.jp/coordination/index.html

上の図はスキャモンの成長曲線と呼ばれるものです。縦が成熟のレベル、横が年齢を表しています。

青い線の神経系をみてみると0歳から急激に伸びていき、12歳までに100%に達しています。つまり神経系は12歳までにほぼ成熟をするという事になります。4~5歳の時点でも80%達しており如何に成長が早いのかがわかると思います。

この神経系の成長が著しい時期がまさにゴールデンエイジの時期なのです。

ゴールデンエイジの時期の分類

ゴールデンエイジの時期は3歳〜14歳くらいまでといわれており、時期によって3つの時期に分けられます。

プレゴールデンエイジ

3〜8歳の時期

運動における多彩な動作を経験して今後の土台となる基本的な運動能力が身につく時期です。

ですが自分の思い通りに体を動かせない事も多い時期です。例えば右足を出そうと思っても左足を出してしまったりして、失敗も多いため飽きっぽい事も多々あります。これは致し方ない事なので飽きたらまた次の運動や課題を与えて色々な遊びやスポーツを経験させる事が良いでしょう。この時期は色々な動作や運動の経験を多彩に積ませる事が大切です。

ゴールデンエイジ

9〜11歳の頃

この時期になると自分の思ったように体を動かす事が可能となります。

プレゴールデンエイジの時期に多彩な経験を積ませる事で基本的な運動能力が身についており、様々な事が吸収しやすく、技術の習得が大きく成長出来る時期です。今まで出来なかった事が出来たり、運動センス、技術が大きく伸びる時期なのでこの時期にいかに高度な技術や動作が習得できるかが将来の運動能力を決めるといっても過言ではないといわれています。

ポストゴールデンエイジ

12〜14歳の頃

この時期には8〜9割方神経系統が完成されるといわれています。今までプレゴールデンエイジ、ゴールデンエイジの時期のように短期間での急成長は比較的しにくい時期です。基本技術の反復練習をする事でパフォーマンスの質を高めたり、状況変化や判断力などを加えた頭で考えて運動をする事が重要となります。
頭を使いながら練習をするといった今までよりも質の高いトレーニングが必要となります。

例えばサッカーでは近くの味方や相手の状況、ボールの位置などを考慮したトレーニングなどが大切になってきます。

筋力トレーニングのやりすぎは身長が伸びなくなる⁈

子供の時期に筋力トレーニングをやりすぎると身長が伸びなくなるという話をよく聞くかと思います。
しかしこの話は実は根拠のない話で筋力トレ-ニングをしすぎて身長が伸びなくなるという事を裏付けるデータはないと言われています。
筋肉が発達する力よりもはるかに骨が成長する力の方が強いとされており、むしろ筋力トレーニングによって身長が伸びる成長ホルモンが活性化するといわれています。

しかし、負荷の量が強すぎたり、方法に注意をしないと逆に怪我をしたり、成長を妨げるような事もありえるので注意が必要です。

過度な筋力トレーニングによって筋肉が硬くなってしまい、それが原因で怪我をしやすくなる事もあります。

特に避けたいのが、うさぎ跳びや、重いウエイトを用いたスクワットなど膝に強い負荷がかかるような筋力トレーニングです。骨の成長を司る軟骨を傷めたり、骨が突出してきたりしてしまうため注意が必要です。

子供の骨は柔らかくできている

子供の骨は成長期にあるため、軟骨成分が多く柔らかくできています。大人は骨の成長を終えているため軟骨成分は少なくできています。

大人の場合は外力が加わるとポキッと折れる骨折が起きやすいのに対して、子供の骨は若木骨折と呼ばれる、新鮮な枝がしなるような骨折が多く見られます。また骨端線とよばれる骨の成長を司る部分があり、その部分は柔らかい組織で出来ています。この骨端線は成長ホルモンが活性化する事によって伸びていき、これが骨を成長させていくのです。

この骨端線は柔らかいため、筋肉によって強く引っ張られると骨が剥がれる剥離骨折を起こす事があります。

まとめ

  • ゴールデンエイジという時期は神経の発達が著しい時期で、将来的な運動神経、運動スキルの土台を作る大切な時期である。
  • ゴールデンエイジの時期は色々な経験を積ませて、多彩な運動を経験させる事が大切である。
  • 筋肉をつけすぎると身長が伸びなくなるというのは根拠がないといわれている。
  • 子供の骨は柔らかく、大人のような骨折は生じにくい。

立花 龍司,大木 毅 マキノ出版 2006-04-01
売り上げランキング : 84772

by ヨメレバ

木場克己 マキノ出版 2013-08-23
売り上げランキング : 51700

by ヨメレバ