私は理学療法士として9年目ですが、父親歴はまだ4年目です。
最近、4歳になる息子が地域のサッカークラブに入部しました。私自身もサッカーは子供の頃からずっとしてきていて、今でも社会人リーグに所属してやっております。
もちろん、自分と同じサッカーをやってもらいたいっていうのは昔から持っていた願望なので、親としてすごく幸せな事だと思っています。
しかし、自分がずっとしてきたスポーツであるため、以前まではついつい遊びもサッカーを強要してしまう事が多々ありました・・・。他の遊びがしたいのに無理やりサッカーをさせて嫌がられたり、手でボールを触ったらダメ出ししたり。。。
このままではサッカーが嫌いになってしまうのではないか!?
どんな遊び方や教え方が子供にとっては望ましいのか!?
もっと子供の事を勉強して父親も成長していかなければ!!
と思うようになり、臨床の勉強と同じように父親として子供の特性についても日々勉強するようになりました。
そんな子供の運動の力を引き出すために必要な要素について書いて行きます。
目次
子供の時期に運動をする事は成長する上で絶対的に欠かせない
遊びを中心とする身体活動を十分に行うことは多様な動きを身に付けるだけではなく、心肺機能や骨形成にも寄与するなど、生涯にわたって健康を維持したり、何事にも積極的に取り組む意欲を育んだりする
引用:平成24年 文部科学省「幼児期運動指針」
当たり前ですが運動は子供にとっては成長に欠かせない大事な事であり、家でテレビやゲームばかりしているのはよろしくないという事です。
幼児期における運動は
- 体力・運動能力の向上
- 健康的なカラダの育成
- 意欲的な心の育成
- 社会適応力の発達
- 認知的能力の発達
に繋がるとされており、積極的に推奨されています。
しかし最近ではスマホやゲームの普及もありあまり運動をしない子供が増えています。高齢者に多い、足腰が弱って移動能力に支障をきたす状態をロコモ(ロコモティブシンドローム)といいますが、子供ロコモという言葉も存在するように、子供の運動不足が懸念されています。
子供の頃は神経系の発達が著しい!!
子供の頃は神経系の発達が著しく、特に4歳~12歳までの時期はゴールデンエイジと呼ばれもっとも成長する時期です。この時期に多くの運動刺激を与えることで運動神経が大きく成長します。
それまでの時期にたくさんの刺激を与える事が、運動能力の成長に重要です!
6歳までに右脳を刺激する事が重要!
人間の脳には右脳と左脳があります。右脳は「イメージ脳」とよばれ、見た物を記憶したり、無意識にイメージで思考したりします。感覚や反射を司り、想像力や直感力などを担う脳です。
それに対し左脳は「言語脳」とよばれ、言語や計算、分析など理屈な思考や記憶を意識的に行う働きをします。知識の蓄積や知能を司っている脳です。
右脳を鍛える事によって以下のメリットがあるといわれています。
- 感性が磨かれる
- 記憶力が向上
- 情報吸収力が向上
- 物事の全体像をつかむ能力が向上
- 瞬間的に判断する直感力が向上
左脳が有意となる6歳までに右脳を刺激する事が、これらの能力を向上させるのに効果的なのです。
子供の右脳は遊びながら育てられる
右脳を刺激するのに良いとされている遊びを挙げていきます。
絵本を読み聞かせる
物語などの内容の絵本を読み聞かせる事で、文字から頭の中でお話をイメージするようになり、自分で想像して膨らませるような能力を鍛える事が出来ます。
文字が読めるようになってきてからも親が読み聞かせることがポイントです。子供の頃は文字を読むことに精一杯となってしまうため、イメージする事が出来なくなり右脳が働きにくくなってしまいます。
童謡を聞かせる
めだかの学校やちょうちょうなど、誰でも知っているような童謡で十分です。簡単な童謡を聞かせることで、その歌から連想するイメージを膨らませることで右脳を刺激する事が出来ます。その歌の内容の絵を書かせてみたりするのも良いかもしれません。
左手を左足使った遊びをする
左半身を使う事で右脳が活性化されます。別に右利きを無理やり左利きにするというわけではなく、いつも右手でしている事も、左手でチャレンジするという遊びに変えてしまえばそれだけで右脳を刺激する事が出来ます。
ブロックや積み木遊び
ブロックや積み木遊びは、何かを作る事で完成形をイメージできる遊びです。完成形をイメージする想像力、物を作り出す創造力を養う事が出来ます。
遊びの中にタスクを増やしていく
例えば一緒にかけっこをするとしても、ただ走るだけではなく課題を増やしていきます。障害物をおいてそれをタッチして戻ってくる、障害物を一周回って戻ってくるなど簡単な課題を設けるて複雑化することでも右脳を刺激する事ができます。
子供は長い時間集中できないものだと認識する
子供に運動を教えたりしてもすぐに飽きられてしまう事は父親あるあるです。実際に私がサッカーをしようと一緒に公園に意気込んでいっても、すぐに飽きてしまい遊具で遊ぶなんてことはいつもの事です。実際に子供がいる人もそんな経験が多くあるのではないでしょうか?
実は子供はそういうものであって、集中力がもともとそんなにないのです。
子供の集中力というのは脳の体力と同じで、初めからそんなにあるわけではなく、すぐに疲れてしまうのです。しかがって量をこなすような運動や練習をさせると、長くは集中できません。そういうもんだという認識を親がする事も重要です!
楽しく遊びながら運動の要素を入れる
子供に運動をさせる事は心身ともに良い事ではありますが、強要してしまうと逆効果になってしまいます。走る事やボールを蹴る事に楽しさがない、興味がないとなれば、大人がただの肉体労働を強いられているのと同じ事です。
子供にとっては何よりも楽しいという要素が大切になります。楽しい遊びの中で、運動の要素を入れていく事が重要です。
我が家でよく行っている遊び&運動
色々と子供の時期に楽しく運動刺激を与えてあげたいと思い、我が家では色々な遊びを通して運動をするようにしています。
- たたいて被ってジャンケンポン
- 木登りならぬパパ登り
- 相撲
- 片足立ちしながらのボール投げ
- 大きさや重さの違うボールを使ってのペットボトルボーリング
- アスレチックで宝探し
などなど。
遊び要素を入れたサッカーの練習
- 大好きな戦隊モノの人形を並べて、ボールを蹴って人形に多く当てるのを競う
- 戦隊モノの人形をランダムに並べて、指示した人形の元にドリブルでいく練習
子供の成長はあっという間に過ぎていく。与えられるものは全力で!
別に運動を強要しようとしているわけでもなく、無理やりサッカーをさせたいというわけでもないですが、私が理学療法士という職業柄、体や脳の成長に関しては興味のある事なので、子供に還元していきたいという思いです。
実際子供の教育って何が正解かはわからないと思います。でも体や脳の成長に関しての知識を知る事で関わり方にも幅が広がると思います。
今しかない成長著しい子供の時期に、多くの経験、刺激を与えていけるように理学療法士としてだけでなく、父親学習も励んでいきたいと思っています!
父親4年目、まだまだひよっこですが、子供の成長と一緒に父親としても成長できるようがんばります!!