理学療法士のしんどい実習を乗り切るコツ 〜私の体験談〜

「 理学療法士 実習 」

と検索するとあまり良い事がネットでも書かれていませんね。中にはその記事を見ただけでも理学療法士になりたくないって思う人もいるかもしれません。先日私もスーパーバイザーを務め無事に学生を合格で帰すことが出来ました。

理学療法士の実習はスーパーバイザーとの人間関係が最も重要なポイントです。バイザーとの人間関係がうまくいかないと本当に苦労します。中にはパワハラに近いものや、遠慮なく暴言を浴びせ、実習不合格にする事も実際ありうる話です。本当に苦しめたり、追い込んだりするようなバイザーは一部だけだと思いますが、実際に実習中はバイザーと学生には絶対的な主従関係が存在しています

今日は私の主観ですが、自分の実習経験、バイザー経験を元に学生がうまく実習を乗り切るためのコツを書いていきたいと思います。

バイザー好みの学生になる事

私は学生時代、どちらかというと成績が良かった方でテスト成績では学年で10番以内には入ってました。そして整形外科クリニックでの社会人経験もあったので、患者さんと接する事にも慣れていて、実習は大丈夫だろうと楽観視していました。

しかし、実際の実習はどうだったかというと、一応全て合格で通りましたが、3回の実習中2回は危うく不可になりかけてかなり苦しみました。その2回ともバイザーとの関係があまりうまくいかなかったのです。

2回目の実習ではバイザーの治療をみていて

あまり熱心じゃないな

適当にリハビリしてるな

と感じてしまっていたため、バイザーの指導を素直に受け入れる事が出来ず、顔や態度に表れてしまっていたのです。

始めは優しく、色々話かけてくれていたバイザーもフィードバック以外は私を避けるようになり、見学中の立っている姿勢や掃除の仕方などを指摘するようになっていきました。

またある時は「今日フィードバックも特にないから。」という時もありました。レポートを提出しているのに、特に話もされずにその日を終えるというのはかなり精神的なダメージを受けます。。。

バイザーから他のスタッフにも話は伝わっているのでしょう。他のスタッフの接し方にも大きな壁を感じるようになり本当に精神的にキツかったのを覚えています。学生一人だったので完全アウェイの状況なのですが、昼休みの食堂でも誰も話しかけてくれないって日々も続きました。

レポートや見学した内容は毎日まとめ、また自分で課題を作っては調べて提出したりもしていましたが、関係はあまり変わらず。どうにかしてこの精神的な苦痛を解決して、実習を乗り切りたいと思って行った事は、

バイザーの色に染まる

という手段でした。

バイザーの得意な分野の質問を積極的にするようにして、自分でそれにちなんだ事をレポートに書いてくる。

私のその時のバイザーは解剖や運動学的な治療よりも、ADLや退院後の生活に重きをおいている人だったので、ひたすらそれについて調べてレポートに書いてきました。そしてバイザーの得意分野の質問を多くするようにして、アドバイスを受けるたびに

「さすが○○先生ですね。僕は全くそこに気づけませんでした。」

的な持ち上げるような返しするように心がけていました。

そうする事でバイザーとの距離も縮まり、
自然と会話も増え、最終評価では「実習開始時より大きな改善が見られた」との評価をいただき、無事に合格を得る事が出来ました。

そして気づいた事は

適当とか熱心じゃないなと思っていたバイザーですが、学生である私はその足元にも及ばないなという事でした。

学生が成績が良いといっても所詮は基礎の教科書レベルの知識。臨床にて経験を積むことの大切さを今となっては身に染みて感じています。
そこを勘違いしてはいけませんね。。

私はバイザーからみるときっと、学生の立場なのに偉そうという感じだったと思います。

極端な話、

知識があって、場慣れしているけどバイザーの指導の受け入れが悪い学生

知識はあまりないがバイザーの指導を素直に受け止め反応が良い学生

確実に後者が実習を成功させます。

バイザーも所詮は人間。
好き嫌いは必ずあり、嫌悪感を抱くと細かいところまで指摘したくなったり、難しい質問を投げかけたりしてしまいます。
正直バイザーに嫌われるとうまくいくものもうまくいきません。

バイザーに対して、

「PTの人達ってこんな細かいところまで評価しているのですね!全然自分は評価できていませんでした。」

「自分も〇〇先生みたいな適切な治療が出来るようになりたいです」

「さっき指導していただいた内容がすごく面白かったのでもっと聞きたいです。」

なんて言葉をかけてみましょう。
バイザーは実習生に敬われると機嫌がよくなり色々な事を教えてくれます。

どんなバイザーに当たろうが、実習に合格できるか、できないかはそのバイザーにかかっています。

実習を乗り切るためだ!
PTになるためだ!

と自分に言い聞かせて演技でもいいからバイザーを敬ってみて下さい。
そうする事でバイザーと良い関係を保ったまま実習を終える事が出来る可能性がグーンとアップします。

もちろんマナーが守れて、挨拶が出来て、言葉を使いがちゃんと出来ているといった最低限の要素は必要です。

そして実習生としての最低限の知識も必要です。

そこにプラス、バイザー好みの学生を演じるという事をやってみて下さい。

私の主観ですが、実習生時代の反省と実際にバイザーを経験した上でのアドバイスなので参考にしていただければ幸いです。

知ったかぶりをしない

私がバイザーを務めて感じた事を元に書いていきます。学生は治療見学中にセラピストから

「○○って知ってる?」

「○○は出来るよね?」

「前の実習では○○は経験したから大丈夫だよね?」

とかって必ず聞かれると思います。その時、その○○が自分の全く知らない言葉だったらどうしますか?

もしくは、○○が聞いた事のある言葉だけどよく詳細がわからなかったらどう答えますか?

「ヤバイ、知らないって答えたら実習の点数に影響するし、知識がないって思われる!とりあえず知っているフリをしてバレないようにしておこう。。」

それとも

「ヤバイ、よくわからない!実習の点数に影響あるし、怒られるかもしれないけど、正直に知らないって言おう。」

どちらが良いのでしょう?

私の経験では多くの場合、後者の方がバイザーとして学生に対して良い印象を持ちます。

(質問のレベルにもよりますが。。。)

さらに付け加えて、

○○の患者さんを実際に見た事がないので機会があったら見させていただいてもよろしいですか?

とか

○○が苦手でよく理解できていないので、この実習中に克服したいです。

なんて答えたらさらに良い印象をあたえます。

要は何を言いたいかというと

知ったかぶりをしない

という事です。

1番ダメなパターンは知ったかぶりしてその場は逃れたけど、後日レポートやフィードバックにて実は知りませんでしたってなった時に、非常に悪い印象を持ちます。実習では、何でも知っていて教えがいのない学生よりも、知らない事は知らないと正直に言えて、積極的に質問をする学生の方がバイザーに好まれます。くれぐれも知ったかぶりをして後でマズイ事にならないように注意して下さい!

まとめ

理学療法士の実習を乗り切るためにはバイザーとの人間関係はかなり重要です。極端な話、出来の悪い学生でもバイザーとの人間関係が構築されれば合格する事は大いにあります。レポートや課題が抜群に出来ていてもバイザーとの人間関係がうまくいかなかった場合は不可になる事も大いにあります。

所詮バイザーも人間です。多くの人が教育については専門的に学んできていないです。私が考える実習において大切なことは

バイザー色に染まる事

バイザーを持ち上げる事

知ったかぶりをしない事

です!

(もちろん学生としての最低限度の知識、社会的マナーがある事は言うまでもないですが)学生の皆さん、辛い実習頑張って乗り切って下さい!!