転職・就職活動中の理学療法士へ!整形外科クリニックの特徴

私は長い事、整形外科クリニックに勤めています。その後一度転職を経たのと、非常勤で働いている事を含め3箇所の整形外科クリニックに勤めた事になります。そんな私の経験から、整形外科クリニックで働く理学療法士の仕事の特徴をお伝えしていきます。現在転職・就職活動中で整形クリニックに興味がある人必見です!

整形外科クリニックとは?

整形外科クリニックとは簡単なイメージだと、町にある整形外科の個人病院です。クリニックという言葉の意味は「診療所」で、入院ベッドが19床以下、または入院ベッドがない施設を指します。そのため、リハビリの対象患者はほとんどが通院されてくる人です。

整形外科クリニックに就職・転職した際の理学療法業務の特徴

リハビリの対象患者

整形外科クリニックに来院される患者さんは腰、膝、肩、股関節などの痛みや痺れを訴える運動器疾患の人です。主な疾患として

  • 変形性関節症
  • 肩関節周囲炎
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 腰椎椎間板症
  • 腰椎ヘルニア
  • 腰椎分離症
  • 頸椎症
  • 頸椎ヘルニア
  • スポーツ障害(膝靭帯損傷・腱板損傷など)

などが挙げられます。回復期や急性期病院や介護施設と比べると、比較的元気で日常生活、基本的動作は自立している人が多いです。
年齢層は子供から高齢者まで幅広いですが、大体40~70代の人が多く、女性が7割を占めます。整形外科クリニックの診療時間は多くが朝9時から夜6時くらいまでなので、午前、昼間の時間は高齢者や主婦が中心、夕方から部活や仕事帰りの若い人が来院する事が多いです。

リハビリは1単位で対応する事が多い

整形外科クリニックでは一人に対して1単位(20分)で対応する事が多いです。私が経験した3施設でもほとんどの患者さんを1単位で対応していました。診断名が複数ある場合(例:変形性膝関節症と頚椎症)や、手術後間もない患者さんの場合などは2単位で対応する事もありますが、基本的には1単位で対応する事が多いです。待合室も人であふれかえり、目まぐるしく患者さんが入れ替わるため結構忙しいです。

担当する患者数が多い

1人に対して1単位でリハビリを行う事が多いため、1日に対応する患者数が多くなります。1日22単位をあげたとして、全員1単位だと22人にリハビリをする事になります。私の経験した3つの施設とも1週間で、上限である108単位近くをこなしています。
これは沢山の疾患や患者さんを経験できるとプラスに考える事もできますし、始めの慣れない時は少々大変になるかと思われます。私は現在、多い月で100人を超える人数を担当します。

ミーティングや書類業務が少ない

私の経験した整形外科クリニックは3施設とも、業務時間の8〜9割はリハビリに費やしていました。病院などに多いカンファレンスやミーティング、書類業務はほとんどなく、ひたすらリハビリをという感じです。

リハビリ患者対応のシステムの違い

整形外科クリニックでのリハビリシステムは施設によって予約制と非予約制の2つがあります。

①予約制

リハビリをする日を予約し、決まった日時にリハビリを行います。一日に診る人数、自分が担当する患者さんを把握できるため効率が良いです。私が常勤で働いた施設は皆予約制でしたが、一日の流れが読めるというメリットがあります。

②非予約制

リハビリの予約は取らずに、来院された患者さんをひたすら診るシステムです。患者さんにとっては、ちょっと時間の隙間が出来たら来院できるというメリットがありますが、セラピスト側としてはその日の流れが読めない、天気によって忙しさが変わってしまうなどのデメリットも生じます。また終業時間が見えないというつらさもあります・・・。

個人的には一日の流れが把握できる予約制の方が効率が良いのかなという印象があります。

もう一つ患者対応システムとして担当制と非担当制があります。

①担当制

その名の通り、一人の患者さんに対し一人の理学療法士が継続的に担当していきます。経過を追って症状を診ていけますし、患者さんとの信頼関係も構築しやすいです。行っているアプローチが効果的なのか、効果がでないのかの判定も経過を追ってできます。ただデメリットとしては、長期的な通院となる患者さんだと、どうしてもマンネリ化してしまう事です。本来はあまりあってはならないですが、患者さんも理学療法士に依存的になったりしやすく、セラピスト側も悪い意味で慣れが生じてしまい視野が狭くなってしまうことがあります。

②非担当制

複数の理学療法士がその患者さんの対応をするので、他セラピストとのコミュニケーションの中で違った視点の評価やアプローチを取り入れやすくなります。また、前回に違う人が診たというのもいいプレッシャーになり、それが自分のモチベーションとなります。患者さんにとっても色々な意見、見解が得られるというメリットがあります。
デメリットとしては、患者さんの経過を追いにくい、患者さんを把握しにくい、患者さんから「他の人とやり方が違う。」などの不満が出やすいなどが挙げられます。また毎回担当が違うため、患者さんから「毎回一から症状や経過を伝えなきゃいけないのが面倒。」との声が聞かれた事もあります。セラピスト側がしっかりとコミュニケーションをとり、同じ方向性に向かう事が必要となります。

個人的には担当制も非担当制もメリット、デメリットがあり、どちらもいい悪いは言い切れません。私は基本的には担当制で、患者さんの症状の経過に変化がなければ、臨機応変に担当を変えたりしていけるのが理想かなと思っています・・・。

運動器疾患・機能面に強くなる!

整形外科クリニックでは運動器疾患がメインなので、機能面にめっぽう強くなります。私は元々トレーナーの専門学校を経ており、機能面や運動器の知識に興味津々だったので、学習する事も楽しみながら臨床に臨めています。(まだまだ未熟ですが・・・。)
リハビリ内容としても、歩行訓練や起居動作訓練というよりは、関節や筋への徒手療法、運動指導がメインとなり、テーピングなども行っていきます。



整形外科クリニックに転職・就職した際の理学療法士の待遇について

給料について

これは施設によって異なります。私の経験した施設も三者三様でした。私の経験上では整形外科クリニックの方が病院より手取りは良いですが、福利厚生が劣るかなと思います。病院は家族手当や住宅手当などの福利厚生がしっかりしている所が多いかと思いますが、整形外科クリニックは個人病院なので院長のさじ加減によって変わってくるのかと思います。

拘束時間について

私の経験した3つの整形外科クリニックは

  • 午前診療 9:00~13:00
    午後診療 15:00~19:00
  • 午前診療 8:30~12:30
    午後診療 14:30~18:30
  • 午前診療 9:00~13:00
    午後診療 14:30~18:30

といった感じで、昼休憩が長くて終業時間が遅いといった特徴があります。そのため帰宅時間は病院とかと比べると少々遅くなる傾向にあります。

休みについて

整形外科クリニックは日曜と平日1日休みになっている施設が多いかと思います。私が非常勤で働いている所は、日曜1日休みと、水曜と土曜の午後が休みとなっています。お盆の時期、年末年始は5〜7連休になる事が多いです。病院だと土日祝日も出勤する事が多いかと思いますが、カレンダー通りの休みになりやすいというのが特徴です。

実際に整形外科クリニックで働いてみて

私は自分がサッカーで膝の怪我をしてリハビリを受けたのがきっかけで、理学療法士に興味を持ちました。トレーナーの学校を経たこともあり、元々整形分野で機能面、運動器疾患をとことん診たい!と思っていたので、現在の仕事内容には不満なく働けています。病院勤務の時と比べると患者数も多く、かなり忙しくなりましたが、好きな分野だったので楽しく充実して臨床に向き合っています。

私が就職先の条件で譲れないのは、給料面はもちろんですが、日曜、祝日が休みという事でした。子供が休日の時に自分も休みであるという事、趣味であるサッカーの試合に参加できる事という事が絶対条件だったので、その辺はクリアー出来ています。少し拘束時間が長い事や、福利厚生面での不満は少々ありますが、トータルでいったら満足できる職場で働けていると思っています。

今ままで転職や非常勤も含めて色々な施設を経験してきましたが、条件、仕事内容、人間関係など含めて100%満足のいく場所というのは、なかなか難しいかと思います。働いていて不満があったとしても、転職してみるとこの部分は前の職場の方が良かったなと思うことも多々あります。譲れないポイントはしっかりと抑えて、妥協できは所は妥協する事も大切かなと思います。見学や面接の際に自分が妥協できない条件をしっかりと確認する事が大切かと思います。

実際に面接や見学の際に細かい条件などは聞きにくい事があるかと思います。転職支援サイトを活用すると、専門のアドバイザーが自分に合った条件の施設をリサーチして見つけてくれますし、施設との条件の交渉なども行ってもらえる事があります。自分ではなかなか探すことが難しかったり、交渉するのが大変だと思う場合は登録して色々みるのも一つの手段だと思います。

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