理学療法士の就職と転職先。整形外科クリニックと総合病院のメリット・デメリット

就職活動中の理学療法士の学生や、転職を考えている理学療法士の人は今、どこの施設に行こうか頭を悩ませているかと思います。

先日来ていた実習生もまだ進みたい道が決まっていないので、とりあえず大きな病院で色々な疾患を経験したい!

なんて言っていました。

そんな感じで考えている学生は多いのではないかと思います。

私もそんな感じで、

1年目から3年目までは300床近くある大きな総合病院で勤め色々な分野の症例を経験し、その後は整形クリニックで働いています。

それぞれメリットもあればデメリットもあります。

簡単にですが私の経験を元に整形クリニックと総合病院で働くメリット・デメリットについてまとめてみました。

理学療法士が整形外科クリニックへの就職・転職する際のメリット

①整形疾患の専門性の向上

整形外科クリニックでは身体機能面へのアプローチがメインなので、機能面についてひたすら学びたいって人にはオススメです。専門知識を得られやすいです。患者さんの主訴はほとんどが痛みであるため、それに対する評価や治療に強くなります。解剖学・運動学・バイオメカニクス・徒手療法などの細かなところまで追及しやすいかと思います。

②書類業務や病院特有の委員会などリハビリ以外の仕事が少ない

総合病院と比べると整形外科クリニックでは、書類業務や病院行事などのリハビリ以外の仕事は少ないです。基本的に患者さんを診て、カルテを書いて、ミーティングをしてというのが一日の流れで、ほとんど治療のみに専念できます。私は治療をとことん追求したいって人にはうってつけです。

③休みが多い

基本的に日曜と平日1日(もしくは半日休み)、祝日が休みとなる所が多いかと思います。お盆や年末年始にまとまった休みになる所がほとんどかと思います。カレンダー通りの休みをとれるところが多く、周りの友達とも予定が合わせやすく、子持ちの人は学校行事にも合わせやすいかと思います。

④個人戦

デメリットになるかもしれないですが、整形外科クリニックでは作業療法士、言語聴覚士、介護士、看護師などと連携する事はほとんどなく、基本的に一人で対患者を相手にリハビリを行なっていきます。団体行動が苦手だったり、1人でひたすらコツコツやりたい人にはメリットになるかと思います。

⑤給料は病院より良い所が多い

もちろん施設によりますが、整形外科クリニックでは全般的に手取り給料は病院よりももらえる所が多いかと思います。

理学療法士が整形外科クリニックへの転職・就職の際のデメリット

①担当数が多い

整形外科クリニックでは、1日に診る患者が15〜20人程度で担当数は病院よりも圧倒的に多いです。ある意味色々な症例を経験出来ますが、慣れるまでは大変です。私も最初の頃は名前と顔と疾患が一致せず苦労をしました。多い時は月の担当の数が100人を超える事もありました。

②治療時間が短い

施設にもよりますが、整形外科クリニックでは大体が1単位で診ることが多く、20分で結果を出すことが求められます。患者数が多いため、病院のように3単位で診るなんて事はありません。それなりの評価や治療のスピードや正確性が求められます

③終業時間が遅い

これも施設によりますが、整形外科クリニックだと18時や19時まで受付している所もあり、また滑り込みで来院される患者さんもいたりで終業時間は病院よりも遅い所が多いです。また整形クリニックは昼休みが長い所が多く、その分終業が遅くずれ込むという傾向にもあります。

④機能面ばかりに目が行き視野が狭くなる

メリットで機能面に強くなるとあげましたが、逆に整形外科クリニックでは機能面に着目する事が多いため、他の能力面やADLには目が向きにくくなります。ずっと整形分野で行くって人にはいいかもしれませんが。

⑤急な休みがとりにくい

整形外科クリニックでは予約制の所が多い点と、病院よりもセラピストの人数が少ないためフォローするのが困難で急な休みはとりにくい所が多いです。

以上が私の実際の経験を基にした整形外科クリニックへの転職、就職の際の働くメリット・デメリットです。

もちろん施設によって詳細は異なりますが就職・転職を考えている人の参考になれればと思います。

転職先を探すなら↓↓↓


理学療法士が総合病院への就職・転職する際のメリット

①色々な分野が経験出来る

総合病院では脳血管、整形、呼吸器、内部疾患、難病など多彩な症例を経験できます。また車椅子やベッド上のポジショニングやトランスファーの指導なども病院特有のものも学べます。入院生活に直結しているため、その時期の生活について深く関わるため機能面だけでなく、色々な視点から患者さんを診る事が求められます。

②終業時間が早い

総合病院では定時は17時30分や18時までの所が多く、カルテ書きやミーティングなどがなければ早々に帰れます。

③時間をかけてリハビリできる

整形外科クリニックでは基本1単位で多くの患者さんを診ますが、総合病院では2〜3単位でリハビリを行う事が多いので比較的時間に余裕を持って対応できます。また担当数も整形クリニックと比べると少ないため、一人一人に対して時間をかけて深く考える事もできます。

④休みがとりやすい

総合病院では整形外科クリニックと比べ、セラピストの数が多くフォローがしやすい事から、クリニックより休みはとりやすいかと思います。

⑤他職種とのつながり

看護師や介護士、作業療法士、言語聴覚士、ケースワーカー、ケアマネ-ジャーなどとの関わりもあり、色々な専門職とのつながりも経験できチームアプローチの重要性が実感できます。理学療法士だけでは学べない、他職種の医療の考え方なども学べるというメリットがあります。

転職先を探すなら↓↓↓↓


理学療法士が総合病院への就職・転職する際のデメリット

①業務が多い

書類作成や、カンファレンス、ミーティングなど治療以外の業務がとにかく多いです。病院によっては委員会の仕事もあり、風紀的な指導をしたり、病院イベントの幹事をしたり、サービス向上対策をしたりする事もあります。私が整形クリニックに転職を考えた理由の一つです。

②休みが少ない

施設によりますが、回復期なんかでは365日リハビリを行う事もありシフト制が多いかと思います。日曜、祝日は関係ないのでクリニックと比べると年間休みは少ないと思います。土日や祝日休めないと家族や周りの友達との予定が合わせにくいです。

③他職種との連携

メリットでもあげましたが、逆に看護師や介護士とうまく関係を築けないと非常にやりにくいです。セラピストの地位って病院ではそんなに高くないのが現状で、他職種と仲良くしておかないと何かと動きづらくなります。また作業療法士・言語聴覚士との絡みで意見が食い違ったりすると患者優先なのか人間関係優先なのかで頭を悩ませることもあります。

④給料

施設によりますが、クリニックと比べると給料が少ない所が多いような印象です。ただ大きな病院では福利厚生はしっかりしている所は多いです。

以上が総合病院のメリット・デメリットです。

まとめ

理学療法士の整形クリニックと総合病院のメリット・デメリットをまとめてきましたが結局は自分が職場に何を求めるかが重要です。

私の場合、病院ではリハビリと関係ない業務が多過ぎて治療に専念できないという事と、元々整形疾患メインで診たかったという理由で病院から整形クリニックに転職をしました。

もちろんそこに給料面や立地面なども含めて転職活動をしましたが、今の環境はそれなりに満足しています。

どこの職場でも100点満点で満足できる所はなかなかないと思います。

人によって

  • 給料だけは譲れない、
  • 早く帰れるところがいい、
  • とにかく自分が勉強できて成長できる環境がいい、

日曜休みだけはゆずれない

など色々な思いあるかと思います。

自分の中で一番譲れないものが何なのか、妥協できる部分は何なのかを考えて就職・転職の参考にしていただければと思います。

転職先を探すなら↓↓↓↓